8月31日の国内債券市場:米金利に連れて金利低下
【債券先物】
前日の海外市場では米長期金利が低下しており、債券先物(9月限)も前日比9銭高の150円40銭でスタート。寄り後は前日比13銭高まで上昇したものの、日中の大部分は寄り付き水準でのもみ合いに終始する形となった。一部では減額観測もあった日銀オペも前回と同額でオファーされ、特に材料視はされなかった。終値は前日比7銭高の150円38銭で引けている。
【現物債・イールドカーブ】
2年カレント(392回債) :▲0.120%(▲0.5bp)
5年カレント(136回債) :▲0.080%(▲0.5bp)
10年カレント(351回債):0.100%(▲0.5bp)
20年カレント(165回債):0.620%(▲0.5bp)
30年カレント(59回債) :0.845%(±0.0bp)
40年カレント(11回債) :0.985%(▲0.5bp)
日銀オペは中期ゾーンと長期ゾーンが前回と同額でオファーされ、いずれも無難な入札結果であった。イールドカーブは概ねパラレルに小幅な金利低下となっている。夕刻に発表された「当面の長期国債買いなどの買入れの運営について」では、中期ゾーンと長期ゾーンの1回当たりオファー上限額が各1,000億円増額された一方、買入れ回数が月6回から月5回に削減されることが明らかになった。
【来週のスケジュール】
■国債入札
3日:流動性供給(残存5-15.5年、発行額:6,000億円)
5日:10年債(発行額:2兆2,000億円)
6日:国庫短期証券(6ヵ月、発行額:2兆3,000億円)
7日:国庫短期証券(3ヵ月、発行額:4兆2,500億円)/流動性供給(残存1-5年、発行額:4,000億円)
■日銀国債買い入れオペ(予想)
4日:「残存1-3年:2,500億円」「残存3-5年:3,000億円」「残存10-25年:1,800億円」「残存25年超:600億円」
6日:「残存5-10年:4,000億円」
※オファー金額については直近のものを記載しており、市場環境によっては増減する可能性がある。
■金融政策関連/その他重要イベント
3日:黒田日銀総裁講演
6日:片岡日銀審議委員挨拶
7日:米雇用統計
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