8月15日の国内債券市場:米長短金利逆転をうけて金利低下
【債券先物】
前日の海外市場では欧米の長期金利低下が進み、米国の2-10年スプレッドがマイナスとなったことから、債券先物(9月限)は前日比22銭高の154円96銭でスタート。寄り直後に前日比23銭高をつけて最高値を更新した。日中は国内株式市場が下げ渋ったこともあり、高値圏でのもみ合いが続いた。5年債入札を順調に通過したものの、後場は一時的に前日比10銭高まで上昇幅を縮小する場面があった。終値は前日比17銭高の154円91銭で引けている。
【現物債・イールドカーブ】
2年カレント(403回債) :▲0.285%(▲1.0bp)
5年カレント(140回債) :▲0.320%(▲1.5bp)
10年カレント(355回債):▲0.240%(▲1.5bp)
20年カレント(168回債):0.065%(▲2.5bp)
30年カレント(63回債) :0.155%(▲4.0bp)
40年カレント(12回債) :0.175%(▲5.0bp)
5年債入札は応札倍率4.68倍(前回4.34倍)でテールは2銭(同1銭)となったほか、最低落札価格も市場予想と一致したことから、概ね順調な入札結果であった。現物債は朝方から超長期債主導で金利低下が進んでおり、40年カレントもいよいよ0.2%を割り込む形となった。イールドカーブは大きくブル・フラットニングしている。
【明日のスケジュール】
■国債入札
国庫短期証券(3ヶ月、発行額:4兆3,000億円)
■日銀国債買い入れオペ(予想)
「残存5-10年:4,800億円」
※オファー金額については直近のものを記載しており、市場環境によっては増減する可能性がある。
■金融政策関連/その他重要イベント
なし
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