12月2日の国内債券市場:株高や入札への警戒感から金利上昇
【債券先物】
前週末に発表された中国の経済指標が強かったことなどもあり、債券先物(12月限)は前週末比11銭安の153円05銭でスタート。寄り後は国内株式市場が急伸する中で債券先物は下落幅を拡大する動きとなり、153円台を割り込む展開となった。日銀オペの結果が弱めだったことや翌日に10年債入札を控えていることなどから、後場は一段と下落幅を拡大し大引けにかけて前週末比42銭安まで下落した。終値も安値圏となる前週末比40銭安の152円76銭で引けている。
【現物債・イールドカーブ】
2年カレント(407回債) :▲0.170%(+1.0bp)
5年カレント(141回債) :▲0.160%(+2.5bp)
10年カレント(356回債):▲0.050%(+3.5bp)
20年カレント(170回債):0.270%(+2.0bp)
30年カレント(64回債) :0.425%(+2.0bp)
40年カレント(12回債) :0.460%(+1.5bp)
本日の日銀オペは中期ゾーンと超長期ゾーンが前回と同額でオファーされ、「残存10-25年」区分の応札倍率が上昇するなど弱めの結果であった。現物債は債券先物の下落と翌日の10年債入札への警戒感から中長期ゾーンの金利上昇幅が大きくなり、イールドカーブは曲率が増加するような形で金利上昇している。
【明日のスケジュール】
■国債入札
10年債(発行額:2兆1,000億円)
■日銀国債買い入れオペ(予想)
なし(国債入札日のため)
■金融政策関連/その他重要イベント
豪RBA理事会
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